郷土料理「いりめし」

 「いりめし」は佐那河内村の嵯峨地区の郷土料理です。嵯峨地区では,昔から田んぼに水を引くための水路の手入れや道の修繕、草刈りなどをみんなで行っていました。共同作業で汗をかいた後には、みんなで話をしながら食事をする習慣があったそうです。その時に食べていたのが「いりめし」です。嵯峨地区では今でも家庭でよく作られているそうです。
 本来は、すしめしに「いりこ」を混ぜただけでしたが、しだいに「いりこ」だけでなく、油揚げやちくわ、こんにゃく、野菜などが使われるようになりました。味付けには、地元のスダチの酢を使います。
 簡単にでき、おいしくておかずもいらない「いりめし」は,昔の嵯峨の人たちのすばらしい生活の知恵と言えるでしょう。
 佐那河内小中学校では、2か月に1回ぐらいの割合で、給食のメニューに「いりめし」が登場します。子どもたちの食生活に、郷土料理の「いりめし」が定着しています。
 ある日の給食のメニューは「いりめし」と「村のみそ汁」、「スダチゼリー」です。
 「村のみそ汁」は、佐那河内でとれた野菜がふんだんに入ったおいしいみそ汁です。
 「スダチゼリー」はスダチの果汁で作ったぜりーです。ゼリーが固まったら上にスライスしたスダチを乗せます。スダチは徳島県を代表する果実で、生産量は全国で1位です。そして、佐那河内村は徳島県でも有数の産地です。

  






参考資料「徳島県の郷土料理指導資料&実践報告」