毎月、12日は「パンの日」です。
パンが日本で初めて焼かれたのは1842年4月12日です。江戸時代の後期です。代官の江戸川太郎左右衛門という人が伊豆韮山の自宅でパンを初めて焼いたのです。その目的は「兵食用」でした。
当時は、日本近海には黒船がやってきて、日本はいつ外国の軍艦から攻められるか不安な状況でした。兵法家であった江戸川太郎左右衛門は、考えました。
「もし、外国との戦いが始まったら、食料として握り飯を使った弁当を作っているひまはない。ご飯を炊いていると、その煙めがけて大砲の弾が飛んでくるかもしれない。」
そこで、太郎左衛門は非常時の食料として、パンに注目したのです。このパンの評判はまあまあよかったので、その後、大規模な製パン所で、大量のパンが焼かれるようになりました。それを記念して、12日を「パンの日」としました。