周囲を海に囲まれ,山地の多い日本では,魚介類や海草,野菜などを中心にした質素な食生活をしてきました。日本食(和食)を食べると長生きをすると言われています。実際,日本は世界一の長寿国です。その秘密について調べてみました。
「日本食は生活習慣病になりにくい」
日本食の代表的な食材から考えてみます。
①魚 血液中のコレステロールを減らす成分やカルシウムが豊富に含まれています。
②ワカメ 海草類にはビタミンやミネラル,食物繊維が多く,余分な水分を体の外に出すはたらきがあります。
③大豆 豆類には,じょうぶな骨をつくるためのカルシウムやマグネシウム が たくさん含まれています。また,大豆のサポニンはコレステロールを体の外に運び出すはたらきもあります。
魚や豆が中心の日本食は,良質のタンパク質や脂肪,ミネラルをバランスよくとることができます。
「日本食の唯一の欠点は塩分が多いこと」
塩分を多く取りすぎると高血圧や胃がんなどを引き起こす原因になると言われています。漬け物や梅干し,味噌汁など特に塩分の多いものは取りすぎに注意しましょう。
次回は「栄養バランスにすぐれた日本食」の秘密を調べてみたいと思います。
参考資料「日本食の大研究」