魚氷に上がる

 「魚氷に上がる」とは、氷がはっていた川や湖の水の温度が上がり、とけて薄くなった氷を割って魚がそこから跳ね出す様子を示しています。
  この時期にしかできないものに「ワカサギ釣り」があります。ワカサギ釣りは、氷が厚くはった湖の上に小さな穴を開けて、氷の下にいるワカサギを釣ります。釣りたてを天ぷらにすると、とてもおいしいのです。
 ワカサギは内湾、汽水域、湖などに生息します。寿命は基本的に1年で、産卵を終わった親魚は死んでしまいます。ただ、寒冷な地域では2年魚、3年魚も見られることがあります。冬から春にかけて1匹が産卵する数は、千から2万個といわれています。
                                                                参考資料「日本の二十四節気・七十二候」