端午の節句の祝菓子として、関東では「柏もち」を、関西では「ちまき」を食べることが多いようです。
「柏もち」は、関東ではブナ科の柏の葉で、うるち米の粉で作ったあんこ入りのもちを包み蒸したものです。
「ちまき」は、紀元前の中国の楚の屈原という政治家の命日の5月5日に、その霊を弔うために作られたという中国の故事に由来します。日本には平安時代に伝わってきました。昔は茅(ちがや)の葉でもちやもち米を包み、三角形や紡錘形に巻いて、い草でくくり、蒸しました。このため「茅巻き(ちがやまき)」・・・「ちまき」と呼ばれるようになりました。今ではクマザサの葉を使うことが多くなっています。
参考資料「食育歳時記」