うなぎは,マリアナ諸島の北西沖のスルガ海山で夏に産卵し,子魚は海流に乗って焼く300km離れた日本へ初冬から春にやってきます。河川の淡水にで5~10年過ごし,マリアナ海溝に戻るという習性をもっています。そして,マリアナ海溝で産卵して一生を終えます。
海で生まれて川で育ったうなぎが,どのようにして産卵場所の海まで行くのか,子魚は何を食べて成魚になるのか,などその一生は解明されていないことが多いうなぎです。
今,ニホンウナギが絶滅の危機になっています。国際自然保護連合(IUCN)は,ニホンウナギを「近い将来に絶滅の危険性が高い種」としました。川でとれる天然の親のうなぎは急激に減っています。それだけではありません。シラスウナギ(子うなぎ)もほとんどとれなくなりました。うなぎが絶滅しないように対策を講じることが必要です。
参考資料「食育歳時記」