「スイカ」(旬の食べ物 その3)

 スイカは,水分がほとんどで、糖類は加糖が最もお多く,ブドウ糖,ショ糖など果実の中心部に多く含まれています。
 カリウムやアミノ酸の一種のシトルリンを多く含むので,利尿作用や血圧低下作用が期待されます。そのため,昔から腎臓病,心臓病,高血圧,妊娠時のむくみなどに良いとされていました。
   薬用として利用するものに「スイカ糖」があります。作り方は簡単です。スイカの果肉を小さく切って鍋に入れます。1~2時間煮詰めると,1時間後には35度,2時間後50度ぐらいまで糖度が上がってきます。長期保存ができます。ビンなどに入れて冷蔵庫に入れておきます。毎食後にスプーン1~2杯飲むとよいでしょう。
    また,色素は赤いリコピン,黄色いスイカにはキサントフィル,オレンジ色のスイカは,リコピンやβ-カロテン,キサントフィルのカロチノイド系色素があり,抗酸化作用があり,がんや動脈硬化予防によいと言われています。
                                                                       参考資料「食育歳時記」