「はしの文化圏」 その2

   日本は,はし食文化圏でも木や竹のはしが多く,先端のとがったものを使い,料理を大皿に盛ったときは,とりばしを使って,料理をとることを前回お伝えしました。
 他の国では,どのようなはしを使っているのでしょうか。
 中国では象牙,木,竹などが多く,はしの先端はとがらせずに,切り落としてあります。大皿から各自が直接自分のはしで料理をとります。そのため、大皿に届くように,日本のはしよりも長く,27cmくらいの長さのものを使います。
 朝鮮半島では,「はし」と「さじ」をセットで使います。銀やステンレス製で重く,細身です。長さは日本のはしとよく似ています。日本では汁物は,おわんに直接,口をつけて吸うので,さじは使いませんが,朝鮮半島では,さじを使います。
                                                            参考資料「食育歳時記」