水は宇宙に存在する物質の中でも特にユニークな存在です。どんなところがユニークなのか紹介しましょう。
①水の分子同士がくっつく不思議
皆さん知っているように水はH2Oです。1つの酸素原子に2つの水素原子がついています。水素原子がプラス,酸素原子がマイナスの働きをして,磁石のように水の分子同士がくっつこうとします。1つの水分子は最大4つの水分子とくっつくことができます。その結合の状態によって,氷(固体),水(液体),水蒸気(気体)に変化します。
②固体になっても沈まない不思議
氷は水に浮きます。それは誰もが知っていますが,固体が液体に浮く物質はめずらしいのです。普通の物質は液体から固体になると,密度が高くなるため,重くなって沈んでしまいます。
氷の場合は,水の分子が並んだときに隙間が多くなり,ほんの少しだけ密度が低くなり,浮くのです。「氷山の一角」という言葉の通り,海の上に出ている氷山の下には、巨大な氷が隠されています。
参考資料「みずものがたり」