「水物語」その7 水の不思議な力③

 水の不思議な力の続きです。

⑥表面張力の不思議
  液体の分子同士が引き合う力によって、表面をできるだけ小さくしようとする力のことを表面張力と言います。水は分子同士が引き合う力が強いため,表面張力が並外れて大きいのです。
 雨粒や朝露が丸いのもそのせいです。筆やボールペンで字が書けるのも,アメンボが水の上をスイスイと進めるのも,水の表面張力が大きいからです。

⑦熱しにくく、冷めにくい不思議
  水は熱しにくく,冷めにくいという性質があります。そのおかげで地球が安定した温度を保っていられるのです。海は,昼間は太陽からの熱をじっくり蓄えて,夜はじわじわと放出しています。もし,海がなかったらどうでしょう。たとえば,月はでは,日向と日陰の温度差が数百度にもなります。これでは,生き物は生きていくことができません。

 地球は海があり,温度が安定しているからこそ,生命が生き延びてくることができたのです。
                                                                                  参考資料「みずものがたり」