精進料理 その1

   お盆には家族が集まり,精進料理をいただきます。精進とはいうのは仏教の言葉で仏教の修行にひたすら励むことを言います。その修行における食事作りはすべて自己の尊い修行と考えられ,料理は大切に考えられてきました。
 仏教では、粗食を第一にし,肉食をしないことを原則とします。この考えから,穀物・野菜・豆類・海草などの植物性の食品を材料にした料理を精進料理と呼ぶようになりました。8世紀前半には僧侶の間で食べていたと言われています。
 日本の精進料理は鎌倉時代前半の12世紀ごろ,道元禅師によって確立されました。
                                                                                       参考資料「食育歳時記」