「二百十日(にひゃくとうか)」(自然のようす)

 八十八夜などと同じように,季節の変化の目安になるものです。春分から数えて,二百十目なので「二百十日」と言います。2014年(平成26年)の二百十日は9月1日です。
 台風がたびたび訪れる時期です。稲の花が咲く頃なので,強い風が吹くと花粉が散って,実りが悪くなります。それで,農作物の無事を祈るお祭りをします。
 明治時代までは,台風のような強い風を「野分(のわき)」と読んでいました。夏目漱石の小説の題に「野分」や「二百十日」というのがあることからも分かります。
                                                            参考資料「日本の二十四節気・七十二候」