「カタクチイワシ」

 「カタクチイワシ」は上あごが下あごより突き出しているので,このように呼ばれています。背中が黒いので「セグロイワシ」と呼ばれることもあります。ヨーロッパや南米ではアンチョビーと呼ばれ,塩漬けや油漬けにします。イタリアではピザに使われたりします。ベトナムでは食塩を加えて発酵熟成させて濾過したニョクマムが万能調味料として使われています。
 日本では稚魚はシラスとして塩水でゆで,半乾きで乾燥させた状態のシラス干しが作られています。これをご飯やおひたしにかけたり,大根おろしとあえたりして食べます。
 カタクチイワシの成魚は煮干しに幼魚は田作りになります。海外では家畜の飼料にも使われているそうです。
                                                                                  参考資料「食育歳時記」