生きることは食べること、日本の食と農業を守りたい その2

  直営レストランが大阪の「あべのハルカス」の13階にオープンしました。このフロアにはいくつかのレストランが入っていますが、一番多くのお客さんに待ってもらう店だそうです。その秘密は?
 高齢者から子どもまで楽しめる店だからです。具体的に言うと「この店では、子どもが楽しめるように列車の模型を走らせたり、乳搾りを体験できる乳牛のオブジェを置いたりしています。また、直営農場から直送した野菜が並ぶサラダコーナーを設けたり、その場で焼いたパンやソーセージを提供するなど、本物の味を提供するビュッフェレストランだからです。」
 木村社長は、レストランも農業だと言います。1次産業である生産、2次産業である加工、3次産業であるレストラン運営や小売り販売、すべてが農業だと。そして、木村社長「1×2×3」で6次産業を目指そうと言っています。
 その活動の拠点になったのが、「伊賀の里 モクモク手作りファーム」です。敷地は全部で14ヘクタールあります。この山奥の里に、年間50万人以上の人が訪れます。今年で創立25周年を迎えます。25年前は何もなかったこの地に、なぜ、これだけの人が訪れるようになったのでしょうか。創業の原点から次回、お話ししたいと思います。
                          「致 知」より