12月16日は「天明の大飢饉のために節約令が出た日」

 1783年(天明3年)の今日、幕府は大飢饉のために、7年間の節約励行を発しました。三大飢饉の一つ、天明の大飢饉(1783年~87年)が起こったからです。
 江戸時代には、地震や洪水、火山の爆発、天候不順などで、凶作や飢饉になりました。特にひどかったのが、「享保」「天明」「天保」の飢饉で、三大飢饉と呼ばれています。
 「享保」の飢饉は、長雨と害虫の大発生が西日本一帯にひろがり、飢えた人は、200万人にもなったと言われています。
 「天明」の飢饉は、長雨と浅間山の噴火、冷害、水害によって起こった全国的な飢饉でした。特に東北地方は深刻でした。餓死者は仙台藩だけで、30万人いたと言われています。
 「天保」の飢饉は、洪水や冷害などの全国的な飢饉でした。大阪では、皆さんも知っている「大塩平八郎の乱」が起こりました。日本各地で、百姓一揆が起こっています。
 今は、何十万人もの餓死者が出るようなありません。今の幸せを感謝しなければと思います。
                       参考資料「食の366日話題事典」