12月21日は「漬物の日」

  毎月21日は「漬物の日」です。名古屋市の郊外に漬物で有名な神社があります。その神社の名前は「萱津(かやつ)神社」と言います。その神社に漬物に関する昔の言い伝えがあります。
 むかし、むかし、村の人は、「その土地からとれる野の初物」と「海辺からとれる藻塩(もしお)」を初穂として、萱津神社にお供えしていました。ところが、せっかくのお供え物も、しばらくたつと腐ってしまいます。
 このことを嘆いた村人が、「野の初物」と「藻塩」をカメに入れておいたところ、ほどよい塩漬けとなり、腐らなかったのです。
 村人は、時がたっても腐らず、不思議な味がする食べ物を、神様の贈り物だと尊びました。万病快癒の護符として、また保存食として大切にしたのです。このようにして、漬物が誕生したと言われています。そして、いつの頃か、漬物を「香の物」とも言うようになりました。
 萱津神社では、この故事にしたがい、8月21日に「香の物祭」をしているそうです。また、漬物業界では、毎月21日を「漬物の日」と定め、漬物の普及に努めています。