1896年(明治29年)のこの日に,静岡県久能山東照宮の宮司の松平健雄は,アメリカの友人から盆栽として1本の西洋イチゴ(ビクトリア種)をもらいました。
久能山は温暖なところだったので,イチゴは良く育ち,おいしい実をつけました。しかし,松平健雄は転任することになったので,人力車夫の川島常吉にイチゴを3株贈りました。常吉は裏庭の傾斜地に苗を植えたところ,つるは石垣に向かって這い上がり,真っ赤なおいしいイチゴの実ができました。石垣の間に苗を植えればすばらしいイチゴができることが分かりました。これが久能山の石垣イチゴの始まりです。
参考資料「食の366日話題事典」