節分と言えば、豆まきですね。今でも、小さなお子さんがいる家庭や幼稚園・保育所では「鬼は外、福は内」と大きな声で豆をまきをしているのではないでしょうか。豆をまいた後、福豆を自分の数だけ食べます。このことで、邪気を追い払い、病に勝つ力をつけると言われています。
ところで、節分は2月3日だけではありません。本来、節分というのは季節の分かれ目の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを言います。その中でも立春は、冬が終わり春が始まる日として、重要な意味をもっていました。また、春の節分が新しい年を迎えるという意味もあり、節分というと春の節分をさすようになりました。
豆まきの大豆は「畑の肉」と言われ植物性タンパク質や脂質、ビタミンやカルシウム、イソフラボンなど,栄養たっぷりの食べ物です。特に主食の米に不足している必修アミノ酸であるリジンを豊富に含んでいます。
また、節分の日には、恵方巻きという太巻き寿司を食べる風習がありますね。年神様のいる縁起の良い方向(恵方)に向いて、無言で「福を巻き込む」太巻き寿司を,縁を切らないように、切らずに1本丸かじりをします。1977年(昭和52年)に大阪海苔問屋組合が節分のイベントとして行ってから、全国に広がっていきました。
参考資料「食の366日話題事典」