3月10日は「砂糖の日」

   語呂合わせで,3(さ),10(とう)で3月10日になりました。砂糖の優れたはたらきを見直す日です。
 砂糖は,サトウキビやテンサイ(サトウダイコン)などから作られる甘味料です。日本には,854年に鑑真和尚が薬として、黒砂糖を伝えたと言われています。大変貴重な物でした。室町時代には,砂糖は中国から輸入され,茶の湯の発達と共に,菓子も盛んに作られるようになりました。
 江戸時代には長崎を通じて砂糖は輸入されましたが,ぜいたく品で庶民にとっては貴重品でした。1726年,8代将軍徳川吉宗によって本格的に砂糖を製造するようになりました。今のような白い砂糖を作るのに初めて成功したのは,1751年で,作った人は平賀源内でした。砂糖が一般に普及したのは明治以降で,砂糖は文化のシンボルでした。
 砂糖1gで4キロカロリーのエネルギー源になります。特に砂糖のもとになっているブドウ糖は脳が必要とする唯一のエネルギー源です。人の脳は安静にしているときでも1日に120gブドウ糖が必要です。砂糖は脳のエネルギー源になり,集中力・記憶力を高め,脳の老化防止やストレス解消のはたらきがあります。ただ,取りすぎには注意が必要です。
                                                      参考資料「食育歳時記」