おいものふるさと (おいもシリーズ6)

寒い土地で育つジャガイモと,暖かい土地で育つサツマイモのふるさとは,共に南米のアンデス山岳地帯です。
  紀元前からアンデスの高地中腹の寒い地域では、インディオたちが、野生のジャガイモを改良して,収穫の多い品種を作り上げ、主食作物として栽培していました。
 低地の暖かい地方では,メキシコ中央部から伝わってきたサツマイモを栽培していました。
 サツマイモは、1492年、コロンブスの航海によって南米からヨーロッパに持ち込まれ,スペインによって,マニラ、中国、沖縄に伝わり、1609年に薩摩に伝わったと言われています。
 一方、ジャガイモは,サツマイモより少し遅れてヨーロッパに伝わりました。ジャガイモははじめ、花を観賞する目的でした。そのうちに、ジャガイモが大切な食糧と見なされ、盛んに栽培されるようになりました。日本には1601年にオランダから伝えられたと言われています。盛んに栽培されるようになったのは、明治以降と言われています。
  次回が最終回です。日本人が昔から食べていたサトイモの話をします。   
                                                                              参考資料「おイモのひみつ」