サトイモの話 (おいもシリーズ7)

 日本では、サツマイモは江戸時代から、ジャガイモは明治時代から食べられるようになりましたが、サトイモはどうだったのでしょう。実は、サトイモは、米といっしょに、あるいは、それより古く,縄文時代に南方から伝わってきたと言われています。万葉集にもサトイモのことが出ています。
 サトイモは,親イモからたくさんの子イモができることから、子孫繁栄や豊作を願い、感謝する行事に,昔から使われてきました。昭和のはじめまでは、子どもたちは、七夕の短冊に願いを書くのに,サトイモの葉にころがる水を集めて墨をすったものです。
 お正月のお雑煮に、もちのかわりにサトイモを入れる地方が、今でも日本各地に残っています。それは、サトイモが米の出来にくい土地の大切な作物であったなごりです。
 また、関東、関西、九州では、お雑煮に、もちと一緒にサトイモを加える地域もあります。
 他にもヤマイモをはじめいろいろな「おいも」があります。いつか日本や世界各地にある「おいも」についても調べてみたいと思います。一応「おいもシリーズ」は今回で終わります。
                                                         参考資料「おイモのひみつ」