6月15日は「米百俵デー」

   幕末から明治初期にかけて活躍した長岡藩士 小林虎三郎の教育にまつわる故事です。北越戦争で敗れた長岡藩は、7万4千石から2万4千石に減らされました。そのため藩士たちは,その日に食べるものにも苦労していました。その窮地を見かねた三根山藩から米百俵が贈られることになりました。
  「早く米を分けろ」といきり立つ藩士に向かって、小林虎三郎は言いました。
「この米を,1日か2日で食いつぶしたあと何が残るのだ。国がおこるのも、ほろびるのも,町が栄えるのも衰えるのも、ことごとく人である。この百俵の米をもとにして学校を建てたいのだ。この百俵は,後年には一万俵になるか、百万俵になるか計り知れない。その日暮らしでは,長岡藩は立ち直れない。新しい日本は生まれない。」