バカがつくくらい料理が好きな人間になれ

 料理の鉄人,道場六郎さんの言葉です。「バカがつくくらい必死で自分の仕事に取り組みなさい。そうすると道が開けてきます」と言っています。そして,若いうちは「人に使われやすい人間になれ」とも言っています。それは,あれやれ,これやれと上の人に言われやすい人間になれば,さまざまな仕事を経験できます。そして,使われながら引き立ててもらうことができます。
 ただ,使われるだけでなく,自分で「今日はこれをしよう」「この1年でこれができるようになろう」そして「5年後にはシェフになろう」「10年後には店をもとう」など具体的目標を持つことが大切だとも言っています。道場さんは,それをノートに書き、実践していました。そのノートの中で,自分に問いかけます。「俺ができていないのは何で,それができるようになるには,どうすればよいか。」そして,1つずつ自分の課題をこなしていくそうです。毎晩必ず,ノートを書いたそうです.書くことによって整理され,具体的な目標が見えてきます。
 「いやいや教えてもらっているうちは,人は伸びない。教えてもらうのではなく,自ら課題を見つけて,バカがつくぐらいやってみなさい。先輩の技を盗むようにして学び,吸収しなさい。そうすると,道が開けていきますよ」と言われているように思いました。
                                            参考資料「致知」