生きることは食べること、日本の食と農業を守りたい その3

 モクモク手作りファームは、木村社長と吉田専務の2人の農協職員が始めた事業です。農協時代は、吉田専務は獣医で、木村社長はブタ肉の販売をしていました。
 1971年(昭和46年)ブタ肉の輸入自由化が始まり、流通革命が起こりました。より安いブタ肉が流通し始め、安いブタ肉が売れるようになってきました。価格競争の時代になってきたのです。
 安心安全で、おいしいものを生活者の皆さんは求めているはずです。でも、生産者の現場では、ビジネスの視点で、より安く、より早く、効率のよさが最優先されるようになってきていました。そこで、大きな会社ではできない「自分たちを含めて、生活者の皆さんが食べたいブタ肉を作ろう」と思ったんです。
 そんなとき、『分衆の時代』という本に出会いました。それには次のようなことが書かれていました。「もう大衆の時代ではない。画一的な商品に大衆が満足する時代は終わった。多様な好みを持つ分衆に合わせ、その都度、商品を作っていく時代だ。」
 その記事を見て、それじゃあ、愛着ブランドを目指そうと思ったんです。地元の人に愛される、土着性の強いブランドです。同じブタを食べるなら、やっぱり伊賀のブタがいいと地元の人に支持されるブランドを作ろうと思ったんです。
 そこで、『伊賀豚』のブランドで大手スーパーに売り込みを始めたのですが・・・・。この続きは次回に。
                                                                                                                                                                    「 致 知」より